【毒親あるある】「普通であること」の意味が分かっていない
毒親は「普通」の意味をはき違えている
みなさんにとって「普通」って何でしょうか?
私は「普通」とは、教科書に書かれている理想通りの行動や模範的な行動ではなく、その時代の多くの人の平均値や多くの人が行っている事、採用している行動がいわゆる「普通」だと思っています。
毒親はこの部分を理解しない、リサーチもしない
例えば例を挙げてみます。
●結婚、出産に関して…親が結婚や出産に関して「結婚前に同棲するなんて理想的ではない」とか「結婚していないうちに子供ができる、いわゆる“デキ婚”はおかしい、恥ずかしい」と思っていたとします。
なので、親はきっと
「普通の男女ならは結婚前に同棲なんてしない(=結婚するならするでサッサと籍をいれてしまうのが普通だ)」
「普通はデキ婚なんてしない」
と言い出すと思います。
だけど、この「普通」という言葉の扱い方がおかしい毒親が多い。
そもそも、「普通=私の中での常識だ!」と思っているんですよね、毒親って。
でも「普通」という単語が意味するところは、先でも書いた通りその時代のスタンダードや今みんながどの状況にあるかということの統計や平均値だと思うんですよね。
だから、親も本人も「同棲はだらしない」「デキ婚は恥ずかしい」と思っていたとしても、仮に今日現在の適齢期の人間の7~8割が同棲やデキ婚しているとしたら、その場合の
「普通」
って何だと思いますか?
そういう事です。
もちろんいくら7割超の人たちがやっていても自分には受け入れ難いこと、自分的に許せない事は各自であるのが当たり前だし、私にもそういう物事はあります。
(みんながやっていても自分はそっちの人間にはなれないし、なりたくないなという内容は誰にでもある)
ただし、理想と現実は違うということを認識する必要はあると思うんですよね。
例えば、理想としては子供は学生の期間が終わったら家を出て自立して一人暮らしをして…みたいな図が「自立した立派な人、親孝行」みたいな建前があって、私も特にこれに反対意見はありません。
ただ、これは「理想」であったとしても、「普通かどうか」はその時代によって変わります。
毒親はこれが理解できない。
「理想」を「普通」といって子供に今の時代や状況に合わない自分の中の理想像を「それが普通だ」と言って押し付ける傾向にあります。
そもそも“普通”って、それなりに人とコミュニケーションを取ってやっと(何人かの様子を見て)分かってくるものなので、人との関りがゼロみたいな毒親だと
「普通を知る機会」
が無いんですよね。
毒親は鎖国したような状況の人が多いと思います。心も、対人面も。
全員とは言いませんが、毒親は友人がいないような人が多いとカウンセラーが言っていて、うちの母親もそのタイプなので確かになと頷きました。
人付き合いの面倒さは私もよ~く分かりますが、「普通」を語る場合に限ってはそれなりに人との関りがないと語れないなと思っています。